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心の万華鏡 ⭐️⭐️

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2021年 04月 16日

Amazonprimeで(嬉しいこと)


「土」と言う小説をご存知だろうか

私は 高校2年生の時 腹痛で夜 寝られなかったことがあった

何か気を紛らわさなくては 痛くてたまらない 

ゴソゴソ起き出して 祖父の(遺した)本棚を漁り もうボロボロになった表紙の一冊を当てずっぽうに取り出した

それが 「長塚 節(ながつか たかし)」の小説 「土」だった

茨城県の鬼怒川沿いの農村に暮らす 貧農の小作人一家が主人公のこの小説に引き込まれ夢中になって読み耽った

春夏秋冬の農村の自然の彩 作物の出来具合 畑仕事 主人公の堪次一家の暮らしぶり 農村の行事 色鮮やかに目に浮かぶような写生文で書いている

旧語仮名遣いの分厚い本だ 

大事にしていたのに どこへ置いたか記憶がない

新書を買ったがそれも引越しで何処かに紛れ込んだ模様なのだ

今回 青空文庫版が¥0で手に入るのでKindleに入れた(夏目漱石の序文付き)

この映画があることも知ったが それを手に入れることは不可能だった

映像で 土の世界を見たいとずっと思っていたら primeVideoに 会員特定で上がっている

ページを開けて 作品が目に飛び込んだ時は あるやん!!!と叫んでいた

prime会員になって一番嬉しいことだ




写真はネットから拝借しました

後ろが 堪次 手前が長女のおつぎ

Amazonprimeで(嬉しいこと)_d0358718_19171884.jpg

画質は悪い 雑音も多い ドイツ語字幕付き 言語はもちろん日本語

ネット時代の今は 本屋に立ち寄ることも少なくなったが

例えばフラッと入った本屋で思いもかけず 読みたかった本が見つかった時は とても嬉しい  

観たかった映画 無理だろうと諦めていた作品が居ながらにして観られるなんて 画質も気にならなくなる 

嬉しくてたまらない

これは やはり原作を読んでから鑑賞したい映画だ

原作の通り 地主は小作の堪次一家に心を砕いている 暖かい気持ちになる








土とは関係がないけど パール・バック原作の「大地」もAmazonで観ることができる

主人公を演じているのは中国の俳優ではなく アメリカとドイツの俳優なのだ これも驚く 

特撮などない時代に イナゴの大群の撮影は圧巻である

魅力ある作品だ




昭和14年に日活で 内田吐夢監督で製作されたモノクロの映画だ

名作なのにフィルムが失われ存在していないと考えられていたが

昭和43年に東ドイツの国立映画保存所でヴェネツィア国際映画に出品するために 短縮された93分版が発見されたとある
平成11年にはゴスフィルモフォンドで冒頭の巻を含む115分版が発見された
東京国立近代美術館フィルムセンターではドイツ版の93分とロシア版の24分を合わせた117分の最長版を所蔵している Wikipediaより引用







by hanarenge2 | 2021-04-16 20:41 | 映画&ドラマあるいは読書 | Comments(0)
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